鉄道や高速道路が縦横無尽に整備された東京は、東京都心やベイエリアなど休日のお出かけに何度も訪れている場所かもしれません。
しかし、いつものショッピングエリアもツーリングで回ると、新しい発見が期待できます。
実はそんな東京は、大都会と大自然という相反する魅力を両方満喫することができる貴重なエリアなのです。
ツーリングでは、朝の景色、昼の喧騒、夜のキラメキ、全てを満喫することができます。
時間を気にせず、のんびり気ままにツーリングの旅をしてみませんか。
大自然を満喫するなら奥多摩周遊道路
①奥多摩周遊道路で大自然を満喫しよう

東京の秘境とも言われる「奥多摩周遊道路」は、ライダーにとっては最高の場所です。
東京にいることを忘れてしまいそうな、四季折々の大自然を満喫できます。
ライダーにとって魅惑的なカーブも連続し、ツーリングも堪能できる、まさに「ライダーの聖地」なのが奥多摩周遊道路です。
奥多摩町と楢原村を結んだ全長19.7kmの道路で、秩父多摩甲斐国立公園にあります。
そのため四季折々の大自然を堪能することができます。
ライダーに人気のある要素として、楢原ゲートから一気に登り、風張峠を最高点に下ります。
すると、その先には一気に広がる展望があり、奥多摩湖を見下ろす絶景となっているのです。
②奥多摩周遊道路へのアクセス
奥多摩周遊道路は、奥多摩町と楢原村を結ぶ道路です。
楢原ゲートまでは圏央道「あきる野」インターチェンジから1時間、三頭橋までは圏央道「青梅」インターチェンジから1時間の場所にあります。
冬季閉鎖はありませんが、夏季は8時から19時、冬季は9時から18時が通行可能時間となっています。
この時間以外は通行することができないので注意が必要です。
夜間や積雪時にはゲートが閉じられています。
かつては有料道路として開通したのですが、1990年から無料化されています。
道路内には、月夜見第一駐車場、月夜見第二駐車場、都民の森駐車場など、6箇所の駐車場があるので休憩などに利用できます。
③周辺の観光スポット
奥多摩周遊道路周辺には、多くの観光スポットがあります。
総水量1億8000万トンを誇る東京都の水源である奥多摩湖もそのひとつです。

水面に映る山々の景色は季節によって変化します。
桜、新緑、もみじ、冬景色と何度でも訪れたくなるロケーションです。
このエリアは旧小河内村で、観光名所がたくさんあります。
奥多摩湖には二つの浮き橋がかかっており、この橋は歩行者専用なのですが、青梅街道と奥多摩周遊道路を結んでいます。
ツーリングの休憩に浮き橋を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
山のふるさと村にはビジターセンターがあり、このエリアの自然を知ることができます。
宿泊施設やキャンプ、バーベキューを楽しむことのできる施設もあるので、日帰りではなく滞在して満喫することもおすすめです。
ここでは陶芸や木工など様々な体験施設もあるため、自然を満喫するもよし、地域を学ぶもよし、体験するもよしの、それぞれにあった楽しみ方ができるのが特徴です。
奥多摩湖の中心に突き出た半島にある、パワースポットとして人気の「小河内神社」に立ち寄ることも忘れないようにしましょう。
東京ゲートブリッジから夢の島公園など
①東京ゲートブリッジのポイント

東京ゲートブリッジは、中央防波堤外側埋立地と江東区若洲を結ぶ、全長2.993mの橋です。
ゲートブリッジからは東京湾や都心を一望することができ、夜のイルミネーションは非常に美しく人気のスポットです。
ライトアップのカラーが変わるのも特徴で、年に7~8回カラーチェンジが楽しめます。
夜間景観照明は照明デザイナーの石井幹子が担当し、1月は白銀色、5月は青葉色、8月は空色、11月は紅葉色に設定されています。
他にもイベントとして、ピンクリボン月間である10月1日にはピンク色になるなど、スペシャルなライトアップも楽しみのひとつです。
東京近郊にはレインボーブリッジや横浜ベイブリッジなど人気の橋がたくさんありますが、東京ベイブリッジは海上部分が1618mと、それらの橋の倍以上の海上橋になっています。
橋の下は東京港クルーズ船など大型船舶も通る東京東航路、そして東京国際空港が近くにあるため、頭上には飛行機が行き交う絶好のロケーションです。
ツーリングで橋の上を爽快に走り抜けるのも気持ちがいいのですが、一旦足を止めて歩道で散策するのもおすすめです。
歩道は東京港内、都心側に配されており、東京湾の上を歩くことができます。
都心はもちろん、富士山までの眺望は圧巻です。
②東京ゲートブリッジへのアクセス方法
東京ゲートブリッジは東京港臨海道路の一部で、首都高速湾岸線新木場インターチェンジから約4kmの距離です。
国道357号線を経由して、およそ10分程度です。
お台場方面から一般道で向かうのであれば、お台場より「羽田空港・東京ゲートブリッジ」方面、第二航路海底トンネルと中防大橋を通り、ひとつ目の信号(東京港臨海道路)を左折、およそ15分です。
大井埠頭方面からは「新木場・臨海副都心」方面、東京港臨海トンネル経由で約20分となっています。
一般道のため通行料は無料です。
注意点として、50cc以下の原付バイクや自転車は車道・歩道共に通行することができないので覚えておきましょう。
東京ゲートブリッジに専用駐車場はないため、歩道を利用する場合には隣接する江東区立若洲公園駐車場や都立若洲海浜公園駐車場などがあります。
③東京ゲートブリッジ近隣の観光スポット
東京ゲートブリッジの近くには、2019年に完成した「海の森水上競技場」があります。

この競技場は2020年大会でカヌー・ボート会場とされており、その後に周辺が「海の森公園」として整備されました。
隣接する江東区立若洲公園や都立若洲海浜公園では、サイクリングや釣り体験、バーベキューなども楽しめます。
10分ほどの場所には「お台場大江戸温泉物語」があるので、思いきり楽しんだ後は温泉でリラックスするのもいいでしょう。
朝の9時まで営業しているのも嬉しいポイントです。
さらに近隣には、「天然温泉平和島」という温泉施設もあります。

都内でも屈指の天然温泉施設で、「高濃度炭酸泉」や「ストーンサウナ」などバラエティ豊かな温泉を堪能できます。
夜になったらレインボーブリッジへ

①レインボーブリッジのおすすめポイント
レインボーブリッジは、映画などでもおなじみの観光名所です。
東京のシンボルのひとつとして人気があります。
その美しいフォルムは言うまでも無いですが、夜になるとライトアップされ、さらに美しさを際立たせます。
ツーリングでは、この圧倒的なレインボーブリッジを間近に体感することができるでしょう。
海風を感じながらレインボーブリッジのライトアップ、そして東京のビル群の夜景、臨海副都心の夜景、海を航行する船のブルーライトを同時に眺めることができます。
都会ならではのコラボレーションが体験できるおすすめスポットでもあり、レインボーブリッジの楽しみ方は無限です。
都心と臨海副都心を結ぶ橋であるレインボーブリッジは、両側で楽しむこともできるのです。
橋を渡り、臨海副都心を堪能し、帰りにレインボーブリッジの夜景を楽しんだり、遊歩道で休憩して海上からの都会を堪能することもできます。
ビューを楽しむだけでなく、アクティビティも堪能したいという欲張りなツーリングが実現できます。
②レインボーブリッジへのアクセス
レインボーブリッジは、東京と港区芝浦地区と台場地区を結ぶ吊り橋です。
有料道路と無料道路に別れています。
首都高速11号線と、その下に一般道のある2層構造になっています。
有料道路の場合、首都高速環状線から首都高速11号線に入り、通行料は一般で700円、ETC利用の場合には560円になります。
③周辺の観光スポット

レインボーブリッジには遊歩道があります。
ツーリングで通過する迫力も良いのですが、遊歩道もおすすめです。
遊歩道からは、海を航行する船や臨海副都心の夜景などを眺められます。
レインボーブリッジを越えると臨海副都心です。
お台場、フジテレビ展望台からの夜景やヴィーナスフォートの大観覧車などを楽しむことができます。
お台場海浜公園からは、東京の夜景とレインボーブリッジを同時に眺めることができます。
もちろん夜景以外にも、レインボーブリッジ周辺には観光スポットがたくさんあります。
橋を渡ればお台場海浜公園があります。

日本百名城に指定された台場公園と続いており、レインボーブリッジが一望できます。
季節の良い時にはイベントが開催されていることも多いので、チェックしてみると良いでしょう。
さらには、自由の女神像にも立ち寄ってみましょう。
この自由の女神像はフランスから正式に許可が降りたもので、フランスの自由の女神像から型をとって製作されています。
自由の女神像とレインボーブリッジのコラボショットが楽しめます。
お台場には、ビューポイント以外にも楽しめるゾーンがたくさんあります。
ジョイポリスやレゴランド、カワサキロボステージ、もちろんフジテレビ本社ビルもあります。
一日いても回りきれないほどのスポットがあるので、1日を通して楽しむことのできるエリアと言えるでしょう。
東京でツーリングと聞くと、意外なイメージがあります。
しかし、実は大都会と自然とを両方楽しめる贅沢なツーリングコースとして人気があるのです。
いつもは電車で通過してしまうポイントも、ツーリングでは新しい発見をすることもあるでしょう。
休日にふらっと日帰りツーリングで都会の秘境を探検すると、リフレッシュになります。
数日間という時間をかけ、予定を立てずに気ままなツーリングも楽しそうです。
気の向くまま、行きついた場所でキャンプや温泉施設などを利用して、時間をかけて堪能するのも良いでしょう。
あなただけのオリジナルなツーリングの旅を楽しんでください。