伊勢神宮のある伊勢周辺は、海岸沿いに絶景スポットやグルメ、観光名所が揃うツーリングに最適なコースです。
広い範囲に観光スポットが点在しているので、フットワークの軽いツーリングにはおすすめです。
車ではできないような小回りのきく旅で、普段は見落としてしまいそうな小さな発見もたくさんあるでしょう。
そんな伊勢エリアをツーリングしてみましょう。
鳥羽の絶景を疾走 伊勢志摩スカイライン
①伊勢志摩スカイラインのおすすめポイント
伊勢志摩スカイラインは標高555mの朝熊山を横切り、伊勢神宮の内宮付近から鳥羽を結んでいる有料道路です。

人気のポイントとして、一気に500mを駆け上がるダイナミックなワインディングにあります。
高さこそ、そこまで無い朝熊山ですが、周辺に視界を遮るものがないため、非常に眺望に優れています。
朝熊山の山頂には展望台があり、そこから鳥羽方面へと向かうルートは伊勢湾に浮かぶ島々を眺めながらになります。
まるで海に飛び込むのではないか、という爽快感を味わうことができるでしょう。
展望台の横の朝熊岳金剛證寺は伊勢神宮の鬼門を守るお寺になり、静かで荘厳な山寺特有の雰囲気を醸し出しています。
富士山までも眺望できるという朝熊山の展望台には売店やレストランがあり、足湯もあるので、疲れを癒しながらの一服におすすめです。
「天空のポスト」は観光客から人気で、伊勢志摩最高峰にある現役のポストです。

山頂の売店で絵葉書や切手を購入することができるので、旅の思い出を込めて、大切な人へメッセージを送ってみるのも良いでしょう。
この「天空のポスト」は、三重県で3番目の恋人の聖地として選ばれています。
②伊勢志摩スカイラインへのアクセス
伊勢志摩スカイラインは全長16.3kmの有料道路です。
通行料金は900円で、冬季も封鎖されません。
伊勢料金所から利用する場合には、陸上競技場に向かって浦田橋を渡り、信号を右折します。
すぐにある分岐を左へ入ると、伊勢志摩スカイラインの伊勢側ゲートが見えてきます。
内宮駐車場から近く、伊勢側のゲートまではおよそ3分です。
鳥羽料金所を利用する場合には、鳥羽駅から伊勢方面に向かって1km先にあるドライブイン鳥羽の手前信号を左折すると、鳥羽側のゲートが見えます。
鳥羽駅から3分くらいの距離です。
通行割引券があるので、利用すると良いでしょう。
有料道路内には、朝熊山頂駐車場、朝熊山上大駐車場、金剛證寺本営駐車場、金剛證寺奥の院駐車場という四つの駐車場が設けられています。
③伊勢志摩スカイラインの周辺情報
とにかく1番に訪れたいのは伊勢神宮です。

ツーリングなので、朝早くからスタートするのであれば、早朝の伊勢神宮を訪れてみましょう。
観光客のいない、静かな伊勢神宮を独り占めしましょう。
伊勢神宮は内宮の「皇大神宮」と、外宮の「豊受大神宮」があります。
五十鈴川のせせらぎを楽しむのも良いでしょう。
伊勢神宮内宮前には「おかげ横丁」が広がります。
たくさんのお土産物屋さんやレストランが立ち並んでいる観光スポットです。
江戸から明治後期の伊勢路の建築物が移築され再現された町でもあり、「おかげ参り」にちなんで名付けられました。
伊勢名物「赤福」に立ち寄ることを忘れないようにしましょう。
伊勢志摩スカイラインの途中には、八大龍王社があります。
有料道路に突如現れる山道は、探検気分を盛り上げてくれます。
山道を上りきったところに八大龍王社があります。
山頂にも関わらず木々が生い茂っているため眺望はあまり期待できませんが、ツーリングの途中の隠れ家的な寄り道としておすすめです。
リアス式海岸を疾走する パールロードツーリング
①パールロードとは

三重県の鳥羽市から志摩市までを結ぶ、三重県道128号鳥羽阿児線のことを指します。
以前は有料道路でしたが、現在は無料で走行することができます。
志摩半島東部、リアス式海岸を南北に抜ける全長23kmを堪能できるツーリングに人気のコースです。
鳥羽から志摩、志摩半島のリアス式海岸や丘陵地の稜線に沿って延びた道路は、海側に展望が開けており爽快です。
海岸沿いでありながらアップダウンが少なく、ヘアピンカーブのような急カーブもありません。
標高の高いところでは視界が開け、絶景を楽しむことができます。
冬場でも比較的温暖であるので、のんびりとツーリングを楽しむには最高の場所として人気の高いエリアです。
自然保護区と沿線開発を目的として整備されました。
パールロード内には、麻生の浦大橋と的矢湾大橋の二つの大きな橋が架かっています。
麻生の浦大橋はかつては真っ白な橋だったこともあり、アイコン的な存在となっていました。
ただ現在は、銀色に塗装されています 。
的矢湾大橋は「パールロードの赤い橋」として愛されている橋で、周囲の木々の緑に赤い橋が映えてキレイです。
②パールロードの立地
パールロードは伊勢志摩国立公園内にあります。
パールロードの起点は鳥羽市浦村町です。
ここから石鏡町、国崎町、相差町、志摩市磯部町的矢、磯部町坂崎を通り、終点は志摩市阿児鵜方を結ぶ全長23kmの県道です。
志摩市磯部町的矢の三重県道16号南勢磯部線交点、的矢湾大橋北交差点を境として、鳥羽側の区間を「パールロードシーサイドライン」、志摩側を「パールロード奥志摩ライン」と呼んでいます。
志摩スペイン村へもアクセスできます。
③パールロードの楽しみ方
パールロード内には、太平洋の雄大な景色を楽しむことのできる展望スポットがたくさんあります。
ツーリングの合間に一息つくには最適です。
鳥羽展望台は360度のパノラマが楽しめるおすすめのスポットでもあり、太平洋や伊勢湾、志摩にかけての絶景は有名です。

天候次第で、富士山や日本アルプスまで見通せます。
日の出や夕焼けを楽しむ観光客も多く、珍しいバイクや車の終結スポットとしても知られています。
さらに途中に、道の駅で楽しむこともおすすめです。
道の駅黒潮では、海鮮を中心としたグルメを堪能できるでしょう。
朝8時から営業しているので、朝ごはんに利用することもできます。
屋外エリアも用意されているので、景色とグルメの両方を楽しんでみるのもいいでしょう。
・ライダーの聖地鈴鹿 鈴鹿スカイライン
①鈴鹿スカイラインとは
三重県と言えば「鈴鹿」です。
そこで外せないツーリングルートが「鈴鹿スカイライン」です。

片側一車線で、カーブが多いのが特徴です。
滋賀県側は高い山に囲まれた場所で眺望はありませんが、走りを楽しむことができます。
三重県側に行くと高低差が激しく急坂があり、様々な環境でバイクを楽しむことができ、とにかく走りたい方には最高のエリアと言えるでしょう。
②鈴鹿スカイラインの立地
鈴鹿スカイラインは、伊勢と近江を結ぶ鈴鹿国定公園横断道路として開通しました。
三重県菰野町と滋賀県甲賀氏を結び、御在所岳と鎌ヶ岳の間を走り抜ける標高の高いコースです。
以前は有料道路でしたが、平成9年に無料になりました。
冬季には冬季閉鎖期間が設けられており、通行ができなくなるので注意が必要です。
アクセスは、新名神高速道路、菰野インターチェンジより5分のところにあります。
東名阪自動車道、四日市インタージェンジから国道477号線を西へ10km、湯の山温泉郷を超えたところから鈴鹿スカイラインとなっています。
③近隣のおすすめスポット

湯の山温泉は御在所岳の山麓、東側に位置します。
自然豊かな山間の温泉街で、四季折々の景観を楽しむことができます。
いわゆる観光名所としての温泉街というような華やかさはありませんが、落ち着いた風情を感じられる温泉です。
日帰り入浴可能な宿泊施設も多いので、一泊しても良いですし、ツーリングの途中で立ち寄るのも良いでしょう。
温泉地からは御在所ロープウェイが運行しています。
近くには恋愛成就で知られる三嶽寺も存在します。
鈴鹿スカイラインは登山道にもなっていますが、バイクを少し置いて白倉谷林道を散策してみることもおすすめです。
白倉谷不動の滝など圧倒的な大自然の中、マイナスイオンを浴びながらの森林浴をしてみるのも乙なものです。
伊勢参宮街道
①伊勢街道の立地

伊勢参宮街道は伊勢神宮への参拝道として整備された道になり、伊勢街道、伊勢本街道、参宮街道と呼ばれています。
伊勢街道は日永の追分から東海道と別れ、伊勢に至る国道23号で、松阪市以南は三重県道428号伊勢小俣松坂線です。
伊勢本街道は大阪・玉造稲荷神社から奥津を経由し伊勢に至る街道で、榛原から飯南は国道369号線です。
参宮街道は櫻井で初瀬街道と別れ、大宇陀経由で伊勢に至る街道になり、その大部分は国道166号です。
②伊勢参宮街道のおすすめ
伊勢と言えば、お伊勢さんは外せません。
ツーリングで道中を楽しみながら、お伊勢参りの人気のコースです。
伊勢参宮街道は行きは伊勢街道を利用し、帰りは伊勢本街道で戻るなどツーリングならではの小回りの効く楽しみ方ができます。
「うみてらす14」にも立ち寄ってみましょう。

国道23号伊勢街道を北へ四日市市へ行き、四日市ドームなどを眺めながら県道401号で霞埠頭へ向かうと、四日市港のランドマークである「四日市港ポートビル」があります。
14階には展望展示室「うみてらす14」があるので立ち寄ってみましょう。
地上90mの展望台で、鈴鹿山脈や遠く名古屋セントレアまで眺めることのできるビュースポットです。
近くにはマグロを堪能できるレストランなどもあるので、ツーリングの途中で楽しんでみましょう。
三重県は伊勢神宮をはじめ、鈴鹿サーキットなど観光名所がたくさんあります。
リアス式海岸の海岸線や山から見下ろす太平洋など、自然も豊かで眺望も楽しめます。
比較的温暖な気候のこのエリアは、のんびりとしたツーリングを楽しむことができるでしょう。 海の幸が豊かなので、グルメを楽しんだり、温泉に浸かってのんびりしたりと楽しみ方がたくさんある三重エリアへ、ツーリングで訪れてはいかがでしょうか。