鹿児島と言えば、日本最南端と火山です。
ツーリングは、鹿児島の雄大な自然とダイナミックな火山を堪能するのに最適です。
1箇所を観光する旅行とは違い、ツーリングであれば、広い範囲まで足を延ばすことができるのが最大の魅力でもあります。
鹿児島は、本州からバイクで自走していける最南端の地です。
温暖な気候の南国の雰囲気とともに、鹿児島の隅々まで楽しんでみましょう。
自然あふれる鹿児島の魅力を紹介していきます。
・マストなポイント 桜島

①桜島について
鹿児島のシンボル「桜島」は、今も噴火を続けている活火山です。
鹿児島を訪れたのなら、一度は直接みたいスポットです。
桜島の噴火は鹿児島の人にとっては日常茶飯事なのですが、時折聞こえてくる噴火音には驚きます。
桜島を目前に眺めることのできる「湯平展望所」は、そこまでの道のりが走りごたえがあるワインディングロードとして、ライダーからは人気のスポットとなっています。
②桜島へのアクセス
知ってて知らないのが「桜島」です。
実は「桜島」にバイクで行けることをご存じの方は、意外と少ないかもしれません。
離島と思われている桜島ですが、実は国道220号線で陸続きとなっているのです。
バイクで桜島へ簡単にアクセスすることが可能です。
ただし、道路上には桜島の舞い散った火山灰が積もっており、スリップには注意が必要です。
③桜島を眺める最適なポイント
国道10号線も、ライダーに人気のスポットです。
この道は、桜島を横目に走れる快走路として知られています。
シーサイドロードで海沿いをトレースするのは最高に気持ちの良い時間で、のんびりとツーリングを楽しむのにも最適なコースです。
ただし、国道10号線は五島市内へのメインアクセスルートのため、通勤・帰宅時間には渋滞となりますので避けた方が良いでしょう。
・開聞岳周遊道路・開聞トンネル

①開聞岳周遊道路とは
開聞岳周遊道路は、「開聞岳」の麓をバイクで一周することができる道です。
開聞岳は鹿児島県の薩摩半島の最南端に位置しており、美しい円錐形が特徴の「日本百名山」のひとつです。
標高924mで、南半分は海に面しています。
こちらは薩摩富士と呼ばれ、愛されている山です。
この山を一周する「開聞岳周遊道路」は、薄暗いトンネルなどの続く異次元感満載の道です。
雄大な自然あふれる鹿児島にして、この異次元感を体験できるのは少し楽しいです。
神秘的とも感じられる延々と続くこの道は狭く、対向車とすれ違うのもギリギリな閉塞感は、まさに異空間に紛れ込んだかのような錯覚に陥ります。
とにかく薄暗いため、夜に走行するのは避けたいスポットです。
早めの時間に通ることをおすすめします。
②開聞岳周遊道路へのアクセス
開聞岳周遊道路は、開聞岳をぐるりと回る周遊道路内にあります。
県道243号線から「開聞山麓」方面へ進み、ゴルフコース入り口横の細道を進むと、その先にトンネルがあります。
この薄暗いトンネルが開聞岳周遊トンネルです。
照明が一切なく、等間隔に切り抜かれた天窓から注ぐ自然光のみが頼りです。
③開聞岳周遊道路周辺のおすすめスポット
開聞岳周遊道路は、開聞岳を取り囲む道路です。
このあたりには絶景スポットがいくつかあります。
まず国道沿いにある景勝地、瀬平公園です。
ここからの眺望は雄大な自然と人工物である道路が、美しい景観を生み出しています。
海岸線に走るメインロードで、国道226号沿いにある公園はツーリングの際に立ち寄りやすいので、休憩ポイントとしてもいいでしょう。
この場所はその昔、与謝野晶子夫妻も訪れ歌を詠んだ場所で、歌碑も設置されています。
天気の良い日には遠くに硫黄島や竹島、黒島、屋久島を眺めることができ、夜には漁火が幻想的な景色となるおすすめポイントです。
薩摩半島最南端、長崎鼻は開聞岳の絶好のビューポイントです。
岬の手前には、「竜宮神社」があります。
実はこの辺りはウミガメの産卵地となっており、「浦島太郎伝説」の発祥地とも言われているのです。
神社の先の遊歩道をいくつ展望所があり、薩摩長崎鼻灯台とともに訪れたいスポットです。
・池田湖でイッシーを探そう

①池田湖の見どころ
池田湖は薩摩半島にあります。
周囲15km、水深233mの九州最大のカルデラ湖で、多くの観光客の訪れる人気スポットです。
池田湖には体調2m、胴回り50cmのオオウナギが生息しており、天然記念物となっています。
謎の巨大生物「イッシー」が潜んでいる、という噂があります。
「イッシー伝説」にもロマンを感じますが、池田湖の見どころはそれだけではありません。
湖畔には、季節によって様々な花を楽しむことができます。
1月には菜の花畑が早い春の訪れを感じさせてくれます。
スワンボートやカヤックなどの水上アクティビティを体験することもでき、指定場所ではBBQやキャンプを楽しむこともできます。
②池田湖周辺のおすすめスポット
池田湖までツーリングを楽しんだら、次は船に乗り換えて船でしか行けないパワースポット巡りを楽しんでみましょう。
船で5分の「つるぎ岩」があります。
ここを訪れると「厄払い」ができるという人気スポットで、知る人ぞ知る池田湖のパワースポットです。
その先には「夫婦岩」があり、子孫繁栄や夫婦円満の願いにご利益があります。
龍神伝説の龍の顔がどこかにあるので探してみましょう。
ボートのアクティビティの後は「池田湖パラダイス」で、指宿名物「ウナギ」を堪能しましょう。
・日本本土最南端 佐多岬

①日本本土最南端 佐多岬とは
日本本土最南端の佐多岬は、本州からバイクで行くことができる日本本土最南端の場所です。
鹿児島県の大隅半島の南端にあります。
ツーリングの旅では最南端や最北端など、日本の果てにたどり着くことができるのも醍醐味のひとつです。
鹿児島でのツーリングでは海岸線を走り、最南端を全身で感じることのできるベストエリアです。
敷地内には観光案内所があり、こちらで「最南端到達証明書」を受け取ることができるので、忘れないようにしましょう。
②日本本土最南端 佐多岬へのアクセス方法
日本本土最南端 佐多岬へのアクセスは鹿児島市内からは国道10号戦から220号線へ、その先の県道68号線へと進みます。
かなりの距離を走破することになりますが、ツーリングを楽しむには最高の道のりです。
走破した後の最南端の景色はたまらないものです。
③日本本土最南端 佐多岬に行ったら立ち寄りたいおすすめスポット
日本本土最南端の佐多岬に行ったら、周辺のおすすめエリアへも立ち寄りましょう。
佐多岬展望台は、夕日が絶景のポイントとして人気があります。
大隅半島最南端の佐多岬を臨む展望台で、種子島なども眺めることができる絶景ポイントです、
佐多岬の駐車場より徒歩で15分くらいの場所にあるので、散策してみるのもいいでしょう。
佐多岬海域公園はサンゴ礁がテーブル状に広がり、熱帯魚が群遊するエリアです。
半潜水型水中展望線「サタデイ号」で遊覧することができるので、天気がいい日には是非乗船してみましょう。
さらにはソテツ自生公園もおすすめです。
佐多岬一帯には亜熱帯植物が生い茂っており、南国の風情を展開しています。
ソテツが自生しているエリアは日本では数少なく、最北限は宮崎県なのですが、佐多岬のものは位置が南にあるために、さらに立派なソテツを見ることができます。
・鹿児島の温泉を楽しみましょう

①霧島温泉
霧島温泉は坂本龍馬も訪れた、と言われる温泉です。
日本初の新婚旅行をしたことでも有名な坂本龍馬ですが、その新婚旅行の際に訪れたのは、この「霧島温泉」です。
この温泉の特徴は、強烈な硫黄の匂いと黙々と上がる湯気です。
泉質は鹿児島においても屈指の良泉で、周辺にはおしゃれなカフェもあるため、女子旅にも人気の温泉になっています。
②指宿温泉
指宿温泉の名物は「砂むし温泉」です。
その名の通り、砂の中に埋められます。
砂に埋まり、並みのさざ波を聞く、究極の「無」の状態を感じながらじわじわと体の内部から温まります。
指宿温泉には数多くの旅館が立ち並びますが、日帰りで利用できる温泉も多いので、ライダーには使いやすいでしょう。
妙見温泉は、古くから湯治場として栄えた温泉です、
著名人もお忍びで通う名湯も多くありますが、湯治宿としてリーズナブルに利用できる温泉もあります。
もちろん日帰り温泉もあり、ツーリングの途中に使いやすいです。
③市比野温泉
昔ながらの雰囲気の漂う、タイムスリップしたかのような錯覚に陥るような温泉です。
島津光久公が来た際に、いで湯を発見し、「これぞ天下の名湯」と当時宿を作らせたのが発祥です。
④鹿児島温泉
鹿児島温泉は市街地にある温泉です。
ツーリングの帰りに立ち寄ることが可能です。
日帰り利用も可能で、気軽に利用できるのが魅力です。
西郷隆盛や大久保利通の居住地跡などを巡った後に、日帰り温泉で締めるというのもいいでしょう。
ツーリングの旅では、その場所の空気感、風、自然、気配を全身で味わうことができます。
小さなものも見逃すことなく発見することができ、立ち寄ることができるのも楽しみのひとつです。
予定を定めず思うままに旅するのも良いですし、目標を定めて旅を進めるのも良いでしょう。
思い立ったら即行動に移すことのできるツーリングの旅は、ふとした瞬間の気分転換にもなります。
そして鹿児島のツーリングで、忘れてはいけないのが温泉です。
旅の途中、旅の終わり、リフレッシュのタイミングで、ふらっと利用できるのが鹿児島の温泉の良いところです。
日帰り温泉もたくさんあるので、是非ポイントによって利用することをおすすめします。
鹿児島のツーリングには、「温泉セット」を忘れずに持参しておくと、さらに鹿児島を満喫できます。
いつもの旅とは違うマイペースで、オリジナリティ溢れるツーリングの旅に出かけてみるのもいいでしょう。
圧倒的な桜島の自然、見渡す限りの水平線や大パノラマを肌で体験してみましょう。