北海道は広大な大地でもあり、壮大な大自然が他のエリアとはスケールが異なります。
グルメや温泉なども楽しめる、旅行気分満載にツーリングが楽しめます。
いつもとは一味違った北海道のツーリングのおすすめスポットを紹介しましょう。
・北海道らしい広大な畑 メルヘンの丘
①メルヘンの丘とは

如何にも北海道らしい「メルヘンの丘」は、広大な畑が特徴です。
北海道と言えば冬をイメージしますが、実は春から夏にかけては緑が溢れ、キレイな花が広大な大地を埋め尽くす絶景になります。
メルヘンの丘も、6月から8月に見られる風景がおすすめです。
6月というと梅雨のジメジメとした印象ですが、実は北海道には梅雨がないので、この時期の北海道も良いでしょう。
標高およそ35mの丘の稜線の上に7本から8本のカラマツが植えられており、そのポイントは巨匠黒澤監督の映画「夢」の舞台になり、人気観光スポットとなっています。
丘の上にはカラマツが、丘にはジャガイモや麦が植えられており、その風景の調和はまるでメルヘンの世界へ紛れ込んだかのような趣です。
その背景が昼間の青空から夕方のオレンジへと変化する様もまた格別で、全く異なる印象となります。
近くには、道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」があります。
特産品やグルメが堪能できるので、立ち寄ってみてください。
②メルヘンの丘へのアクセス
メルヘンの丘は、網走郡大空町にあります。
女満部の国道39号線沿いを走ると到着します。
敷地内に駐車スペースがあり、入場料も駐車代も無料なので、ツーリングの途中で気軽に立ち寄ることができます。
③メルヘンの丘周辺のおすすめスポット
メルヘンの丘を訪れたら、女満別の観光スポットを巡ってみましょう。
おすすめなのは女満別空港です。

この空港のすぐそば、滑走路近くにはひまわり畑があり、このひまわり畑から飛んでくる飛行機を撮影すると、まるでひまわり畑の中に飛行機が離発着しているように見え、人気スポットにもなっています。
このひまわり畑は「名もなきひまわり畑」なのですが、そのSNS映えする写真から話題です。
ひまわりの季節には是非訪れてください。
女満別湿性植物群落は、網走湖の右岸に位置する水芭蕉繁殖地です。

ヤチダモとヤチハンノキを主とした広葉樹林が、56haに渡って湿地となりました。
ここは1972年に天然記念物に指定されています。
5月中旬から下旬にかけてが見頃なので、この時期のドライブ・ツーリングの際には足を伸ばしてみるといいでしょう。
そしてツーリングの最後は、女満別温泉で疲れを癒しましょう。
コーヒー色が特徴の美肌の湯は日帰りでも利用できるので、ドライブ・ツーリングには最適です。
・日本の端っこ、宗谷岬はマストなポイント
①宗谷岬について

宗谷岬は、「日本最北端の地」として知られているスポットです。
北海道に来たのなら、一度は訪れたい場所と言われています。
宗谷岬一帯は「宗谷岬公園」となっており、岬の先端には記念碑が建っています。
この記念碑には北緯45度31分22秒の「日本最北端の地」を標しており、北極星の一稜をモチーフに、中央には北を示すNのイニシャルが配されています。
園内には戦争で亡くなった方達の慰霊碑「平和の礎」があるので、「平和公園」と呼ばれています。
岬から、天気の良い日にはサハリンを眺めてみましょう。
②宗谷岬へのアクセス
稚内より国道238合繊を利用して、35分ほどで到着します。
無料の駐車場があるので、そちらを利用することができます。
③宗谷岬周辺のおすすめポイント
宗谷丘陵は、宗谷岬の背後に広がっています。
なだらかな斜面からなる特徴的な地形で、「宗谷丘陵の周辺氷河地形」として北海道遺産に指定されています。

ここからは利尻富士や広大に広がるオホーツク海や日本海を眺められ、また時折姿を見せる動物など、北海道の大自然を体感できるでしょう。
その広大な丘は、大きな木のないなだらかな丘のため、強い風が吹きますが、その強い風を利用した日本最大級の「ウインドファーム」があります。
風力発電の風車は57基で、その総出力は57000キロワットと国内最大、稚内の年間消費電力の6割りを担っています。
まるでジブリの世界に迷い込んだかのような風景です。
宗谷岬周辺には土産物店や飲食店、また宿泊施設が立ち並ぶ観光地となっており、観光シーズンはとても賑やかです。
・時が止まったかのような錯覚に陥る摩周湖
①摩周湖について

世界でバイカル湖についで二番目に透明度の高い湖で、日本ではもちろん一番です。
北海道遺産にも選定されました。
そのブルーは特徴的で急激に深くなっていることと、その高い透明度から青以外の光の反射が極端に少ないために晴天の日の湖面の色の美しさは格別で、「摩周ブルー」と言われています。
日本の湖沼では、20番目の面積を有します。
7000年前の巨大噴火によって生成された窪地に水が溜まった、いわゆるカルデラ湖です。
湖の中央には断崖の小島、カムイシュ島があります。

周囲600メートルの切り立ったカルデラ碧で、その南東の端にはカムイヌプリ、神の山と言われる摩周岳、標高857mもの山がそびえ立っています。
摩周湖第一展望台は、年間100万人以上が立ち寄る摩周湖を臨む展望台で一番ポピュラーです。
この展望台からは摩周ブルーの湖面、カムイシュ島、カムイヌプリが一望できます。
摩周湖第三展望台は、川湯温泉から摩周湖に向かって最初の展望台です。
この展望台からは、間近にカイムシュ島を臨むことができます。
湖の反対側の硫黄山、屈斜路湖、藻琴山といった屈斜路カルデラのダイナミックな眺望を堪能できます。
裏摩周湖展望台は、清里町と中標津町の境にあります。
太い樹木などがあり、視界が良好とはいきませんが、標高が低い位置にあるので湖面を近く感じられ、また霧の影響を受けにくいことが利点です。
臨場感のある摩周湖をのんびり楽しむには最適の場所です。
②摩周湖の立地
摩周湖は、川上郡弟子屈町、阿寒摩周国立公園内にあります。
湖内は特別保護区に指定されており、開発行為や車、船などの乗り入れは厳しく制限されています。
女満別空港、中標津空港から1時間、釧路空港から2時間で到着します。
③摩周湖の近くのおすすめポイント
神の子池は、摩周湖からの地下水が湧いてできた水深5mの小さな池です。

小さい池ながら、その透明度と美しい色は実に神秘的で、息を呑む美しさです。
神の子池の伏流水は1日で12000トンも湧き出ていますが、その透明度の高さから湖の底までくっきりと見えています。
水温が年間を通して8度と低いため、倒木が腐らず化石のように沈んでおり、まるで時が止まったかのような錯覚を覚えます。
900草原は北海道の大自然を体感できるポイントです。
どこまでも続く草原に牛が放牧され、遮るもののない大地の彼方には、端から端まで地平線が続いている、地球を感じることができる場所です。
川湯温泉は摩周湖と屈斜路湖の間に位置します。
源泉掛け流し100%を宣言している、豊富な湯量が自慢の温泉街です。
泉質は硫黄泉なのですが、硫黄山と呼ばれる場所では独特の匂いのする蒸気がそこかしこから噴出しており、旅行気分を盛り上げてくれます。
・湖と火山など、大迫力の自然を短に感じる洞爺湖までツーリング
①洞爺湖について

洞爺湖は、北海道の三大景観地のひとつです。
洞爺湖サミットが開かれたことでも有名になりました。
洞爺カルデラ内にできた湖で、面積は日本で九番目に大きい湖です。
中央には「中島」が浮かび、その最高点トーノシケヌプリ(標高455メートル)を中心として東北東~南東~南南西にかけてを壮瞥町、それ以外が洞爺湖町となっています。
実は、この中島には1960年頃まで2世帯6人の定住者がいました。
現在は無人島になっています。
4月下旬から10月下旬までは毎晩湖畔で打ち上げ花火が上がり、それも楽しみのひとつです。
この湖は二級河川長流川水系に即しています。
支笏洞爺国立公園に指定されており、洞爺湖有珠山ジオパークとして「日本ジオパーク」「世界ジオパーク」に登録されており、他にも「日本百景」「新日本旅行100選」「美しい日本の歩きたくなるみち500選」にも選ばれています。
②洞爺湖への行き方
北海道虻田郡洞爺湖町と有珠郡壮瞥町に跨っています。
湖畔の南側を北海道2号洞爺登別線、北西部を北海道578号洞爺虻田線、東側を北海道132号洞爺公園洞爺線が通っています。
③洞爺湖周辺でも立ち寄りスポット
洞爺湖を訪れたツーリストのほとんどが訪れる「サイロ展望台」は、洞爺湖、有珠山、昭和新山など、北の大地を見渡すことのできる広い展望台です。

ここにはヘリポートがあり、夏季限定ですがスカイクルーズも楽しむことができます。
まずはここに立ち寄り、洞爺湖を満喫してください。
「月瀬」は、北海道を題材にした映画「しあわせのパン」のロケ地です。
この映画を記念して2012年に「しあわせの鐘」のモニュメントが設置され、洞爺湖の人気観光スポットとなっています。
洞爺湖はクルージングも楽しめます。
湖の周りをツーリングで堪能した後は、船上から洞爺湖を堪能してみましょう。
洞爺湖遊覧船は50分のコースが30分から1時間おきに出航しているので、利用しやすくなっています。

夏季には中島で下船することができるので、中島散策もおすすめです。
島に生息するエゾシカに出会えるかもしれません。
そして洞爺に来たのであれば、有珠山を忘れてはいけません。
2000年に噴火をしたことでその名を覚えている人も多いと思いますが、今も活動を続けている活火山です。
ロープウェーで登ることができるのでトライしてください。
北海道はご存知の通り広大な大地が広がっており、ドライブやツーリングを楽しむには最適な環境です。
春から夏にかけては、緑も美しく花が咲き乱れ、どこまでも続く大地を駆け抜けることができます。
時間をかけて、広大な北海道の観光スポットをドライブ・ツーリングで楽しむのは、とても贅沢です。 大自然の独り占めをしに、北海道へ訪れてみましょう。