福岡県と言えば、九州の大都会です。
その福岡県をツーリングとは、なんとなくピンと来ないかもしれません。
しかし、都会と田舎を両方満喫できる、ツーリングにはワクワクするエリアなのです。
コンパクトシティと言われる福岡には、ツーリングに最適なスポットが詰まっています。
そのまま福岡を飛び出し、九州全体へ足を延ばすのもいいでしょう。
海沿いのツーリングスポット 志賀島
①志賀島とは

志賀島は都心から近いにも関わらず、美しい海の景色を堪能することのできる人気の海沿いツーリングスポットです。
1周およそ10kmの小さな島ですが、その小さな島の中に盛りだくさんな見所が詰まっています。
島内には、サーフスポットや海水浴場があります。
温泉施設や史跡もあり、いわゆる福岡のリゾートスポットです。
志賀島へと続く道は遮るもののないパノラマビューが広がり、その中を一直線に走り抜けて行けます。
海の上を行くのではなく道路の両側には白い砂浜が広がり、その先には広大な海が広がっている、まるでパラダイスです。
この道は「海の中道」と呼ばれ、人気のエリアになっています。
実はこの島は、歴史的にも非常に興味深い島として知られています。
「志賀島」という名前は知らなくても、日本最古の国宝「金印」は聞いたことがあるでしょう。
弥生時代に中国の「漢」から卑弥呼に送られたと言われているもので、江戸時代の中期に志賀島で発見されました。
②志賀島の立地
博多湾の北部に位置し、陸続きとなっているのでツーリングが楽しめます。
福岡市内から30分の位置にあります。
九州自動車道、太宰府インターチェンジから都市高速で香椎浜ランプで降り、アイランドシティへ向かいます。
海の中道大橋を経由して志賀島方面です。
九州自動車道福岡インターチェンジからのルートの場合は、福岡インターチェンジから都市高速香椎ランプへ、下車後アイランドシティ方面、海の中道大橋を経由して志賀島方面、九州自動車道古賀インターチェンジから福岡方面へ行き、大森交差点を右折して道なりに三苫三叉路です。
③志賀島周辺のおすすめスポット
日本最古の国宝が発見されたことを記念して作られたのが「金印公園」です。

現在「金印」は福岡市内にある「福岡市博物館」にて展示されており、志賀島にはありませんが、発見された場所にこの公園は作られました。
公園内の緩やかな丘を登ると、玄界灘を一望できる展望広場があります。
海の向こうには、能古島などを眺めることができます。
金印のレプリカも飾られており、美しい景色とともに撮影スポットとして人気を呼んでいます。
志賀海神社は、黄泉の国から帰った伊弉諾命の汚れを落とすことにより生まれた、海神三振が祀られています。
海の守り神として古くから信仰を集めている神社で、「海神の総本社」と呼ばれています。
この神社には変わった風習があります。
志賀海神社は、参拝前にまず手水舎で両手と口を清めた後、さらに「御潮井」と言われる清めの砂を使って体を清めます。
少し変わった作法なので是非体験してみましょう。
牡蠣を堪能しに糸島へ行こう
①糸島の魅力

美しい海とリゾート感溢れる街、糸島市はグルメやカフェなど、おしゃれなスポットがたくさんある話題のエリアです。
海を楽しむツーリングには最適です。
近年では、福岡を代表する観光地として注目を集めています。
夏の海はもちろんですが、冬になると牡蠣小屋が営業を始めるので、牡蠣を目的に糸島へツーリングすることもおすすめです。
牡蠣だけでなく海鮮全般が名物でもあるため、海鮮丼やお刺身をリーズナブルに堪能することもできます。
②糸島へのアクセス
糸島市は福岡の南西部に位置する街です。
「島」となっていますが、実は島ではなく半島です。
福岡市の隣に位置する地続きの街です。
佐賀県の唐津寄りの場所に位置します。
福岡県からは、国道202号線を佐賀方面へ走れば30分程度で到着します。
そのまま走らせれば、佐賀県へ突入する便利なポイントです。
③糸島周辺のおすすめスポット
糸島と言えば、「ヤシの木のブランコ」です。

海辺の砂浜に立つ二本のヤシの木に作られたブランコは、フォトスポットとして大注目です。
まるでハワイにいるかのような錯覚を起こす、美しい景色が広がります。
このブランコは二人でも座れるようになっているため、カップルや仲良しの友達と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
そんな人気のヤシの木のブランコですが、実は二つ存在しています。
海岸南側のブランコが有名なのですが、北側にもあります。
建物の影などになっているため分かりにくく、穴場スポットなので探してみましょう。
他にも、ロンドンバスカフェや天使の羽の壁画なども人気を呼んでいます。
フォトジェニックなポイントも人気がありますが、アクティビティも楽しめます。
羽金山の中腹には「白糸の滝」があります。
ハーネスを装着し、木から木へと空中移動ができる「フォレストアドベンチャー糸島」でも楽しめます。
大自然を満喫しに油山の森へ
①油山の森とは

油山の森は、標高597mの油山の中腹に位置しています。
広さは93.7haと広大で、その森林を市民に開放した農林業ふれあい施設です。
樋井川が流れ、その流れにはいく筋もの沢が注ぎ込んでいます。
そして、その沢が多様な環境を作り出し、植物や生き物を育んでいます。
展望台からの景色を楽しんだり、つり橋を渡って散策したり、アスレチックや草スキーなどのアクティビティも楽しめます。
キャンプやBBQのできる施設もあるので、ツーリングの幅も広がります。
油山の圧倒的な自然には様々な動物や植物を育んでおり、バードウォッチングも楽しめます。
アオゲラやアオバト、イカル、鶯、エナガ、キジバトなど、実にたくさんの野鳥に出会えるでしょう。
きのこの観察もできます。
きくらげやハナヤスリタケ、ヌメリタンポタケ、キヒラタケなど普段はできないきのこ観測はおすすめです。
②油山市民の森の立地
油山市民の森は、福岡県の南区にあります。
福岡都市高速を利用する場合には、堤ランプで降ります。
福岡外環状道路を利用して、200m先の堤交差点を1km南進します。
油山観音を左折して、道なりに進むと到着です。
六本松方面から向かう場合には、堤、六本松西の交差点から油山観音道路を5km南進し、降り口から200m、堤交差点を1km南進します。
油山観音を左折して道なりです。
カーナビは、博多工業高校に設定すると良いでしょう。
那珂川方面からは国道385号線を北進し、老司四つ角交差点を左折して県道49号線を4km西に進みます。
桧原5丁目の三叉路を通過して50mで左折し、道なりに行くと到着します。
カーナビは、夫婦岩病院に設定すると良いでしょう。
駐車場も完備しているので便利です。
1月1日は駐車料金が無料になります。
③油山市民の森周辺の見どころ
油山市民の森では、そこだけで十分に満喫できる楽しみがありますが、少しゆっくり時間をかけて楽しんでみるのもいいでしょう。
油山牧場もーもーらんどは乗馬体験や乳搾り体験、ふれあい動物園などが楽しめます。

ロードスライダーなどのふれあい広場もあり、動物と触れ合いながらのんびり過ごすことができます。
バターの手作り体験やアイスクリーム教室、生ウインナー作りなど特別な体験教室もあるので、是非体験してください。
牛乳ソフトを食べるのを忘れないようにしましょう。
油山の麓には、花畑園芸公園があります。
昭和59年に福岡県園芸試験場跡地から整備され、公園になりました。
広さ14.7haの広大な敷地全体にみかんなど87種類、1300本の果樹を育成しています。
入場料金は無料で、月曜日が定休日です。
駐車場も完備されているので利用しやすいです。
福岡の名所太宰府天満宮
①太宰府天満宮について

太宰府天満宮は、知らない人はいないのではないかと思われる「福岡の名所」です。
よく知らなくても、名前ぐらいは聞いたことがあると思います。
人気スポットなだけあり、太宰府天満宮周辺はとても賑やかな場所なので、是非訪れてみましょう。
菅原道真公をお祭りする、全国およそ12000社の総本山と称えられています。
「学問・至誠・厄除けの神様」として崇敬を集めており、日本全国から参拝客が多数訪れる人気エリアです。
天満宮の奥には、ちょっとした遊園地のようなものもあるので散策してみましょう。
名物の梅ヶ枝餅を食べるのを忘れないようにしましょう。
古都太宰府は豊かな自然と歴史遺産に恵まれた街で、参拝の後に散策してみると良いでしょう。
太宰府市のおよそ15%が史跡地として指定されており、かつて「遠の朝廷」と呼ばれ、栄華を極めた歴史などを探検してください。
②太宰府天満宮へのアクセス
その名の通り、福岡県の太宰府市にあります。
太宰府駅からも近いので、分かりやすい場所に立地しています。
九州自動車道を利用する場合には、太宰府インターチェンジからおよそ6km、15分程度で到着します。
筑紫野インターチェンジからは5kmになり、20分くらいで着きます。
都市高速道路2号線では、水城インターチェンジから6km、15分の距離です。
付近には太宰府駐車センターや太宰府パーキングがあるので、そちらを利用すると良いでしょう。
③太宰府天満宮周辺のおすすめスポット
太宰府の歴史史跡を探索するのであれば、太宰府政庁跡へ行ってみてください。
7世紀後半から奈良・平安時代にかけて九州を納め、外交・軍事・経済を担った役所の史跡が残されています。
現在では平面化され、礎石がその時代を伝えています。
「都府楼跡」という名で親しまれ、史跡公園となっており、春には桜を楽しむことができます。

九州国立博物館もおすすめです。
この博物館は、東京・京都・奈良に次ぐ4番目の国立博物館です。
コンセプトは「日本文化の形成をアジア史的視点から捉える」です。
福岡は九州の中でも大都会にあたります。
繁華街やグルメなど、遊びどころ満載です。
しかし、都会ばかりではなく見応えのある自然もたくさんある福岡は、欲張りなツーリングに最適です。
福岡の屋台、海鮮などのグルメや自然を堪能した後は、福岡を飛び出して九州を巡ってみるのもいいでしょう。